マテリアリティの特定

Ⅱ.マテリアリティの特定

本投資法人は、マテリアリティ(サステナビリティに関する重要課題)を、下記手順で特定しています。

STEP1:課題の抽出

SDGs(持続可能な開発目標)をはじめとするグローバルな社会的課題認識、外部評価(GRESB、DJSI、MSCI)、各種ガイドライン(GRIガイドライン第4版、SASB)を参考に、経済・環境・社会の課題を広範囲に抽出。

STEP2:優先順位付けおよびマテリアリティの設定

STEP1で抽出した課題について「ステークホルダーにとっての重要度・期待」および「ADRが経済、環境、社会に与える影響度」の2軸で優先順位付けを行い、ADRがサステナビリティ活動を推進する上でのマテリアリティを10個特定。

STEP3:サステナビリティ推進委員会での議論および代表取締役による決定

サステナビリティ推進委員会により、STEP2で特定したマテリアリティの妥当性を議論・検証し、最終的に代表取締役によって10個のマテリアリティを決定。

STEP4:マテリアリティの定期的な見直し

社会環境の変化に柔軟に対応するべく、また、ステークホルダーの声を反映させ、情報開示の透明性を向上するべく、定期的な見直しを実施。

項目

マテリアリティ(サステナビリティに関する重要課題)

主な取り組み事例

関連するSDGs

E
(環境)

気候変動への取組み(脱炭素社会実現に向けた貢献)

エネルギー消費量・CO2排出量・水消費量・廃棄物排出量の管理と削減

・目標と実績の管理・開示
・共用部LED照明導入、リフォーム時省エネ設備導入
・再生可能エネルギーの導入推進

6、7、11、13

環境認証・省エネ認証等の取得

・グリーンビルディング認証、BELSの取得

11、13

ステークホルダーとの環境配慮に係る協働

・サプライヤーへの研修・啓蒙活動実施
・PM/BM会社のモニタリング
・サプライヤー(PM/BM/工事業者)へのグリーン調達ガイドライン展開
・資産運用会社におけるサステナビリティ向上に関する社員教育およびCO2排出削減活動

11,12,13,17

S
(社会)

ステークホルダーへの取り組み

入居者満足度の向上、テナントとのエンゲージメント

・定期的なテナント満足度調査の実施
・入居者サービスの展開(レジディアカスタマーサービス・入居者アプリ等)
・グリーンリース条項の入った契約締結
・防災マップの設置及び防災グッズの配布
・サステナビリティガイドの配布
・サステナビリティに関する啓蒙活動実施

3、11、13

地域社会への貢献

・AEDや寄付型自動販売機の設置

・学生向け建築コンペの実施や産学連携による共同研究の実施

3、11

顧客本位の業務運営による投資主の利益追求

・フィデューシャリー・デューティーの実践
・運用実績と連動した資産運用報酬体系
・役員持投資口会制度
(投資主との利益連動)

8,17

役職員への取組み

多様な人材の活用および能力開発

・人材戦略および能力開発研修
・ダイバーシティ推進

4、5、8

働きがいのある職場環境の整備

・ワークライフバランスに対応した多様な働き方への環境整備
・全社的BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)推進による生産性向上
・健康経営の実践、従業員の健康・メンタルヘルス維持増進

3、8

G
(ガバナンス)

ガバナンスの強化

強固なコーポレート・ガバナンス体制

・ガバナンス体制整備

16

持続的事業成長のためのリスクマネジメント

レジリエンス強化

・コンプライアンスリスク管理体制の整備・強化
・災害対策およびBCP体制の強化
・気候関連リスクと機会の特定、評価、マネジメント

13

また、上記マテリアリティ(サステナビリティに関する重要課題)に対し、目標およびKPIを定め、中長期的成長の実現を図っております。詳しくは以下リンクをご覧ください。